なぜ「ピアノ奏法」が必要なのか

ここにたどり着いた皆さんはきっと「ピアノの弾き方のバリエーションを増やしたいと思っている方」だと思います。

この「ピアノ奏法大全」のページではそんな需要にこたえるために、様々なジャンルの音楽を表現するピアノ奏法を集約し、それらを弾きこなすための考え方・練習方法まで紹介します。

しかし実際に具体的なピアノ奏法を見ていく前になぜ奏法が必要なのか」「ピアノ奏法とはそもそも何なのかを知る必要があります。

そうすることでピアノ奏法の知識を公式丸暗記のようなものにせず、実践に十二分に活きたものにすることができるからです。

なぜピアノ奏法が必要なのか

まずなぜピアノ奏法なんてものを知る必要があるのか?それは「メロディとコード進行だけでは実際に曲を弾くことができないから」です。

曲を耳コピでアレンジしてピアノを弾こうと思ったとき、あるいは自分の思いつくままに作曲や即興演奏をしようと思ったとき。

メロディとコードがなんとかわかったとして、その先は?

メロディは右手で弾く?左手がコード?リズムはどうやって作るんだろう?見せ場はどう作る?

実際に曲として成立させるためにはここから実に多くの要素が足りていないことがわかるはずです。

そこでそういった「コードやメロディというザックリしたものから具体的に曲にする」ために役立つ知識がこのピアノ奏法なのです。

「耳コピアレンジ習得法」の記事では音感の重要性を解説していますが、音感があってメロディとコードをとらえられても、それだけでは実際に弾くところまではできないんですね。

正確に言うと、それだけではしょぼいアレンジでしか弾けない。単音でメロディを弾いて左手に申し訳程度のコードを鳴らす、それだけでは演奏に発展性が生まれません。

耳コピアレンジを真に楽しむにはその先が必要です。自由に音を組み、思うままにリズムを形作り、音の厚みで盛り上げ、聴かせ所を飾り付ける。

そういった自由な創作力を手に入れるために必要なのがこの「ピアノ奏法」なのです。

どんな奏法があるのか

さて耳コピアレンジを極めていく上で必要になるこのピアノ奏法ですが、中でもアレンジの大部分の印象を左右する最も重要度の高い要素が左手の伴奏法でしょう。

一体どんな種類の伴奏法があるのかというのが気になるところですね。

このピアノ奏法大全ではずっしーの独断と偏見による4つの大きなカテゴリ分けのもと、様々な伴奏法をまとめていきます。

その4つとは・・・

  • アルペジオ系の伴奏法
  • リズミカル系の伴奏法
  • ジャズ系の伴奏法
  • ラテン系の伴奏法

とまあこんな風にズラッと書かれてもそれぞれイメージが湧かないと思うので簡単に紹介していきます。

■アルペジオ系

これはその名の通りアルペジオを使ってタララーンと流れるような雰囲気を作る奏法です。ピアノの演奏といったら大体イメージするのはこれなんじゃないかなってくらいピアノらしい伴奏法。リズムがあまり強調されないゆったりとしたバラード系の曲調にぴったり合います。※アルペジオ系奏法でもノリをガンガン出せるものはあります。

 

■リズミカル系

ポップス特有のリズムのノリを出すために必要不可欠な伴奏法です。「ドラムのリズムをいかにしてピアノで表現するか」というのが一大テーマとなっています。ピアノでポップスを弾くということの歴史の浅さゆえに現状最も周知されていないピアノ奏法でもあります。

 

■ジャズ系

ジャズの世界で発展してきたいくつかの独特な伴奏法たち。曲調はリズミカルでありながらもポップスともまた一線を画すそのユニークな奏法は使えば一瞬でその雰囲気に包まれる強い力を持っています。ブルースブギウギラグタイムストライドピアノウォーキングベースなどジャズ系音楽の歴史のなかで形作られた代表的な伴奏法をまとめます。

 

■ラテン系

ラテン系は一番ピンとこない人が多いかもしれないジャンルですが、これもジャズのようにまた独特な文化を発展させてきた一大ジャンルです。リズム表現に大きな特徴をもっていて、代表的なものとしてボサノバサンバタンゴレゲエなどがあります。

 

(※以上のカテゴリに分類できない「特殊な奏法」について別個にまとめていく予定です。)


もちろん、全てのピアノ奏法がくっきりかっきりこの4種類に分けられるわけではありません。

例えばアルペジオ系とリズミカル系の中間くらいの特徴を持った伴奏法、のようにどちらともいえないようなものも多々あります。

また実際の演奏ではいろいろな奏法が混ざりながら使われたりすることもあり「ポップスだからリズミカル系だけを使う!」といったような単純なものでもありません。

しかしまずは大まかな区分を意識することで、そういった微妙な位置づけの奏法や各奏法の細かな違いを効率よく覚えていくことができるのです。

ずっしーの経験上、左手の伴奏法パターンを習得していく上でこの4つの分け方はある程度理にかなっているものだと考えていますので、これを土台に話を進めていきます。

まずは定型パターンを覚える

勘違いさせないために言っておくと、そもそもピアノ奏法というのはほぼ無限に存在します。

上でさもピアノ奏法は決まりきった形がもうすでに全部ある、みたいな感じでカテゴリ分けなんかしちゃったので誤解させてしまったかもしれません。

しかし、どんな風に音を組み合わせてリズムやメロディ等を表現するかは完全に自由ですしその選択肢は数え切れないほどに広大です。

ではなぜカテゴリ分けして奏法の紹介などするのかというと、まずは効果的な弾き方を手っ取り早く覚えるためなのです。

ピアノ奏法はゼロから自分で組み立てて作ることももちろん可能ですが、それには時間がかかってしまいますし、思った通りの音楽表現ができる奏法を組み立てるには知識と経験も必要です。

なので、よく使われている曲調を表現するための定型パターンの奏法はあらかじめ学んでおけば、無駄な労力が省けて効率的に先に進むことができると。先人の知恵はしっかり活用していこうというわけです。

しかしもちろん、定型パターンをただ当てはめていっただけではどこかちぐはぐなアレンジが出来上がってしまうでしょう。

便利な定型パターンも結局はその奏法の中身を理解し、適材適所を意識しながら細かい調整ができるようにならないと真の効果は発揮できません。

各奏法の成り立ちやリズム表現のエッセンスを知り、最終的には知識と経験そして自分の音楽的な耳を育てていくことこそが、淀みのない美しいアレンジを作れるようになるために大事なことなのです。

さあ、それではピアノ奏法マスターへの道を歩み始めましょう!

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1 Comment

匿名

ピアノ奏法を載せるときは、具体的なコード構成音(1,3,5)がフレーズのどこにくるかも楽譜に文字で載せてもらえるとありがたいです
(でもパターンは有料でしか公開されない感じですかね?)

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