魔法の伴奏の“魔法”が解けるその日まで

昨年の3月10日に「魔法の伴奏」を世に出してから1年が経ちました。

ちょうどいい節目かなと思うので、様々なきっかけを与えてくれた魔法の伴奏への感謝とこれから目指したいものについて書きたいと思います。


この一年、思えば本当に色々なことがありました。

魔法の伴奏きっかけでずっしーの活動に興味を持ってくれる人も多く、動画などに注目してもらえるようになったり、各方面から取材していただける機会があったり、何より様々な人と出会えて色々なお話を聞けて大変な刺激を頂くことができました。

それほどにこの「魔法の伴奏」はコンテンツとしてパワーのあるものだったんだなとしみじみ思います。改めて感謝せざるを得ない心境です。

一周年を記念して「魔法の伴奏2」を作りました。一作目とだいぶ曲調が違いますし、さらに弾きやすい伴奏になっていますのできっとより多くの人に楽しんでもらえるかなと思います。

 

ところでこの魔法の伴奏という名前、我ながら良いネーミングだったなと思ったりします。

一般的な認識としてピアノというものは「弾けたらカッコいい、楽しそう」「だけど難しい、何年も練習しなきゃ弾けるようにならない」といった感じではないでしょうか。

ずっしーは皆さんになるべく簡単にピアノや音楽の楽しさを感じてもらえるような方法を伝えたいと思っている身ではありますが、ピアノは難しいというのは否定できない事実でもあります。

そんな中「誰でも今すぐに」「難しいことは考えずに」「自由に即興ができちゃう」という魔法の伴奏は、まさに常識に反して魔法じみたものだと感じてもらえたのではないでしょうか。

それゆえにみなさんに驚きをもって話題にしていただけたのだろうと思っています。

 

でもね。

本当はこの魔法はいつか解けるもの、いや解かなくてはならないとずっしーは思っているんです。

なぜならそれこそがずっしーの活動する理由、“ずっしーの音楽教室”として伝えたいことだからです。


魔法の伴奏を作ったきっかけ、原動力となるものは「寂しさ」でした。自分の音楽、表現が伝わらない歯がゆさ、知ってもらえないもどかしさと孤独。

だからこそ、何も知らなくても楽しんでもらえる、こっち側の世界を少しだけでも味わってもらえるものを作りたい、という思いで生まれたのが魔法の伴奏です。

「耳コピアレンジの世界」の入り口に案内する、その意味で魔法の伴奏は一定の成果を出せたのだろうと思います。

でもそれだけでは終わりにしたくない!

入り口を経てその先を進めばもっと自由で広大な音楽の世界が広がっている!

みんなもこっちに来てほしい…!

魔法の伴奏が「魔法みたいだ」と思われているうちはきっと入口より先に進んでもらえてないということだと思うのです。


音楽は言葉です。自由なコミュニケーションがそこにはあります。

音楽のしくみを知って、聴いて、体感して、さまざまな音の持つ感覚や雰囲気、特性を使って伝えられる面白さがあります。

そこには無限に深い表現の世界が広がっています。誰かの作ったものをなぞるだけが全てではない。

ずっしーが耳コピアレンジスタイルを広めることで伝えたいのはそういうことなのです。理論や小手先のテクニックで難解さを誇示するようなものでは決してありません。

どうかその世界を一人でも多くの人に知ってほしいと思いながらずっしーは活動を続けているのです。

 

そんなわけで、今後ずっしーは耳コピアレンジの入り口の先を進んでもらえるようなコンテンツを作っていきます。

ずっしーの動画や記事をよくチェックしてくれて次の更新を心待ちにしてくださる方がいるならば、いろいろとお待たせしてしまっていることでしょう。

ですが今、多方面で着実に準備を進めています。もう少々お待ちいただければ必ずやご期待に添えると思います。どうぞ楽しみにしていてください。


いつか人々が魔法の伴奏を見て、

「こんなの魔法でも何でもないじゃん、当たり前のことだよ!」

と誰もがそう思う時が来たならば、ずっしーの音楽教室としてこれ以上ないことだと思います。

魔法の伴奏の“魔法”が解けるその日まで、どうかお付き合い頂ければ幸いです。

2 Comments

さいほ

私は普段コメントをする事はないのですが、どうしても伝えたいので一言だけ。

ずっしーさん、あなたの考え方は本当に素晴らしいものだと思います。記事を読んでて涙が出てくるなんて事はなかなかありません。
素直に尊敬します。
これからのご活躍を陰ながら応援してます。

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koku

初めまして、ずっしーさんの記事と動画を見て音楽に興味を持ち始めた海外ファンです。
音感レッスン始めて心なしかですが、音に敏感になった気がします。初心者にもわかりやすいようにすごく工夫されていて、毎回感動して読んでいます。
拙い日本語で申し訳ございませんが、いつも心待ちにしていますので、これからも応援しています。

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