スマホアプリ「ずっしーの移動ド音感トレーニングゲーム」

移動ドの相対音感を鍛えるためのスマホアプリをリリースしました。

★iOS用ダウンロード

★Android用ダウンロード

アプリ開発:nabehide なべひで 様(HPTwitter

なぜスマホアプリなのか

音感のトレーニングは耳コピやアレンジ、即興演奏などの音楽のスキルを高めるために非常に重要であることはこのサイトでも何度も解説してきた通りです。

ですが、トレーニングには年単位での長い時間をかけてじっくり能力を伸ばしてく根比べのような側面があることも事実です。

多くの人はその面倒くささから挫折してしまうのではないでしょうか。かくいう僕も何度も挫折しては始め直すという愚行を繰り返しながらなんとか音感の習得までたどり着いた身なのです。

このような「挫折」というものへの対策は非常に重要であると考えています。生活に絶対に必要なスキルならいざ知らず、「どうせ趣味だし」といった理由で投げ出されやすい音楽というジャンルだからこそ、誰でも気軽に楽しく遊びながら学べるようなものが必要だと常々考えてきました。

このゲームアプリはずっしーが音感をトレーニングしていたころから「あったらいいな」と思い続けてきたものを具現化したものです。

ずっしーの提唱する「調性を基準にした移動ド音感」を徹底的に鍛えられる仕組みが盛りだくさんです。このアプリをしっかり遊び学んで音感をものにすれば、ずっしーの音感と同じ感覚が身につくはずです。

ゲームの遊び方と仕組み

ゲームの仕組みは非常に簡単です。出題された音を鍵盤で押して当てていくというシンプルなものです。

従来の音感トレーニングゲームと異なる点は、これが調性に基づく相対音感を鍛えるためのゲームだということです。よくあるただの音当てクイズの類とは一線を画すものです。

このゲームプレイ中、終始BGMが流れています。これはゲームの雰囲気のためではなく、その音感トレーニングをするときの「調」を頭の中に作るための伴奏なのです。つまりこの出題されるフレーズはこのBGMを伴奏としたメロディのようになるということです。

相対音感とは調を基準に音の階名を判別する能力だということは耳コピアレンジ習得法の記事で解説した通りです。このアプリではその調を常に頭の中にセットする役割としてBGMが活躍します。

よってこのアプリで学習している最中は調を見失うことなく必ず相対音感のトレーニングができるという仕組みになっているのです。

階名は基本の「ドレミファソラシ」と当サイトで紹介した西塚式の階名を使用し、調の外の音は「デリフィサチ」で表記しています。出題されたフレーズとのオクターブ違いでも正答になりますが、フレーズの上昇・下降は区別されます(ド↗ミとド↘ミは別扱い)。

またBGMは一つではなく、いくつもの種類様々なジャンルの音楽から用意されています。

BGMを変えながらトレーニングを行うことで、様々なコード、伴奏の上にフレーズがどう響くのかを体感しながら実践的なメロディとしての音感を効果的に鍛えていくことができるのです。

さらにプレイ中の出題音と鍵盤から鳴る音の音色も変えることができます。これも音感への影響として意味のあるものです。

音感を持つ人の中にはしばしば「ピアノの音でしか音が判別できない」といったような特定の音色でしか音感を発揮できないという人がいます。これは音感の育成時に音程の要素以外をトリガーにして記憶を形作ってしまったことが原因だと考えられます。

よってこのアプリでは音色を意図的に変更することによってそういった予期せぬトリガーからの音感生成を防ぐことを取り入れています。

何より音楽的にこういった変化があったほうがゲームとしても飽きのないものになるのではないかと考えています。

ゲーム性としてもこれだけではなく他にもいくつもの要素を取り入れています。

速く正解するほど、また連続で正解するほどスコアが乗算的に伸びていきます。これによってゲームとしての躍動感も確保しつつ、音感教育的にも音階判別の正確さ(連続コンボ)と判別の速さ(出題から正解までの時間)を養う方向に誘導できるため音楽的・実用的なスキルの育成に役立ちます。

またある程度速く、連続で正解した場合にのみ(連続コンボが続いた場合にのみ)プレイ中にレベルが上がり出題されるフレーズの難易度が上がる仕組みを取り入れています。

これによって初心者には易しい問題が、上級者には相応のレベルの問題が出されることになり、各自のレベルにちょうど良い難度のフレーズが重点的にトレーニングできるというシステムになっているのです。

またゲーム性のみならず、教育的学習アプリとしての機能も充実しています。

プレイ終了後に間違えた問題を復習できる機能が備わっており、ゲーム中にどんどん過ぎていってしまったと思っても、終了後にじっくり腰を据えて苦手なフレーズを練習できるのです。

また、プレイ終了後に獲得できるものとしてゲーム内での「コイン」というものがあります。これを集めることによってロック状態のステージ、BGM、鍵盤の音色と交換しロック解除をすることができます。

あるいは手っ取り早くロック解除をする方法として、課金によりコインを実際に購入することも可能です。

なお、ステージ・BGM・鍵盤の音色は随時新しいコンテンツを追加していく予定です。アップデートをお楽しみに!

ログインとデータ引継ぎ

このアプリでは課金やデータの引継ぎのためにログイン機能を利用することができます。

※データ引継ぎをせずにアプリを削除した場合、スコアや購入情報、課金の記録等が消えてしまいますのでご注意願います。

【ログイン方法】

メイン画面右下【設定】ボタンを押します。

設定画面に行くと、左上に【ログイン】ボタンがあるのでそれを押します。

未登録の場合は、左下【新規登録】からお使いのメールアドレスを入力したのちパスワードを設定し登録をしてください。

登録済みの場合は上記画面から登録時のメールアドレスとパスワードを入力しログインを行ってください。

パスワードを忘れてしまった場合は上記画面右下の【パスワードリセット】ボタンからパスワードのリセットを行ってください。

その他ご不明な点がありましたら、設定画面の【お問い合わせ】ボタンよりお問い合わせ内容を送信してください。


音感トレーニングゲームアプリについては、次回作も予定しています。

今回の「メロディのための音感」とは別にコードやコード進行を判別する音感を鍛えられるゲームアプリを考えています。

きっとメロディの音感に劣らず需要のあるものだと思います。どうぞ期待してお待ちいただければと思います。

サイトの解説を見たことがない方はぜひ↓を読んでからアプリを使用してください。より効果的なトレーニングができます。

耳コピアレンジ習得法へ

20 Comments

ゆう

ありそうでなかったとてもいいアプリですね。
実践的な音感トレーニングアプリとして素晴らしい出来だと思います。
新しいステージや和音編の予定もあるとのことで、とても楽しみです。
一つ要望なのですが、コインなしの時間無制限トレーニングモードがあるといいなと思いました。
特に問題が難しくなってから時間が足りなくて、つい勘で答えてしまう感じになってしまうのです。
じっくり音を聞き取るだけの時間があると助かります。
もし可能なら…という感じですm(_ _)m
あと個人的にですが、音色でアコースティックギターがあるといいなと思いました。
それから、復習モードでボタンを押しても音が聞けないことがあるようです。(iOS版)
そもそもボタンが押せない感じかもしれません。
ここの記事も一通り目を通したのですが、とてもクレバーな方だなと感じました。
色々参考に、音感を鍛えたいと思います。

返信する
かな

とてもいいアプリでした。
一つ機能追加のお願いです。
誤タップなどで答えがわかっているのに1音目を間違えるなどした際に訂正ができない点について、もどる機能などがほしいです。

返信する
しろ

ログインなのですが、あまり持ち歩かない家用のタブレットと頻繁に持ち歩くスマホどちらも入れていてコインを別々に集めるということも勿体ないなと思っているので、2つのデバイスからログインして、スコアやコインなどを共有するということはできますか?

返信する
ゆう

誤タップ取り消し機能希望者が多いようだけど、僕はいらないと思います。
間違わないで押せばいいだけ、なぜ取り消す必要がある?という感じです。
多分、言わないだけで僕と同じ意見の人も多いはず。
鍵盤を大きくしてほしいという希望ならわかりますが。
もしくは一音目ミスしたら即アウトでもいいと思います。
あくまでずっしーさんに伝えたいだけなので、コメント承認しなくてOKです。
そういう意見もあるよ、ということで。

返信する
論語と算盤

進行感鍛えたいですね
リズム鍛えるのも欲しいです
曲からいい感じにリズムパターン抽出するのは訓練でできるものなのでしょうか

返信する
こん

こんなアプリを探していました!ありがとうございます。
毎日使って音感鍛えられたらなと思います。

個人的には誤タップは取り消せなくても良いと思うのですが、間違えたらその時点でその問題が×になるのに残りの音数分なにかしらキーをタップしないと次の問題に進めないのが少し気になります。
ミスしたら即アウトとして次の問題に進むようになるか、もしくは残りのキーを押すことに何かゲーム上の意味を持たせてもらえれば(合っていた音の数に応じて部分点を加点するなど)大変嬉しいです。

返信する
星の王子さま

楽しく学ばせてもらってます
明らかにスコアが上がってきて成長を感じますね
自分も自習用に同じようなものを作っていたので何かお役に立てれば

BGMの転調というか電子ピアノでいうトランスポーズのような事ができると、より相対音感が鍛えられるのではと思いました

あとBGMに合わせて遊ぼうとするとちょっとタイミングが遅れるのが気になりました
多分サウンドフォントでやってると思いますがやっぱりクォンタイズは難しいのでしょうか

MIDIキーボードとの接続もできると理想的だと思いました
AndroidだとMIDI USB Driverなら3.x系でUnity上で動きますが色々大変です
GoogleのAndroid MIDI Apiは6.0以降ですが保守が楽でした

返信する
kao

ずっしーさん、楽しく訓練させていただいてます。
ありがとうございます。
数字の前のm.M.pはどんな意味ですか?
お手数ですが教えてください。

返信する
kozy

ノンダイアトニック音の訓練版も期待しています。デリフィシチが、パッと聞いてわかるようになれば、と思うとワクワクします。

返信する
con

できれば、ドレミ音階だけでなく、ドイツ音名でも表示できるようにして欲しいです。
ジャズでコードを覚えるのにドイツ音名だとすごく助かります。

返信する
Kozy

ずっしーさん

さっそく、ステージ7の西塚式を始めました。黒鍵(ノンダイアトニック音)も階名で言えるようになったら素晴らしいなぁ、と夢想しつつ、試し始めたばかりで気になっていることを少々書かせて頂きます。

私自身は幼少時から強い相対音感(イオニアンスケールとエオリアンスケールだけに特化した階名ラベリング機能)を持っています。そのせいだと思いますが、アプリから聴かされる3つの連続音を聴いただけで、3つの音とも強制的にスケール内にマッピングするように、脳内で中心音(Tonal_Center)を刹那的に切り替えてしまいます。例えば、C#、D、Eを聴いた瞬間に、中心音の強制切り替え(CからAに切り替え)が起こって、頭の中では、E、F、G (ミファソ)かのように、階名が鳴ってしまいます。あるいは、中心音がCからDに切り替わって、B、C、D (シドレ)かのように、階名が鳴ってしまいます。Bb、B、Cのように半音3つのときは比較的問題ないのですが、、、、

BGMの響きを頼りにして、脳内で中心音が切り替わらないよう「修行」をしていますが、ひょっとしたら、この修行がスケール外の音をラベリングするための重要なステップなんだろうと思って取り組んでいる最中です。
「お題として出てくる3つの音のバリエーション」がノウハウであり、厳選されていると思うのですが、それに関するずっしーさんの意図を理解するためには、もう少し修行を進めていくしかないだろうなと思ってます。

#スケール内音とスケール外音の間の半音移動から始めるのが肝か。。。

返信する
SYL

ずっしーさんじゃないですが返信

頭の中で勝手にキーが変わってしまうとノンダイアトニック音を使って音が(C♯、D、Eのように連続ではなく)とぶ(G♯、C、Eみたいな)だとただちょっと雰囲気変えるために入れただけの音で転調しまくってるみたいに感じてしまい不便だと思うのでやはりその曲のキーを意識して調外の音だと認識できるようになった方がいいんでしょうね..

返信する
ひっきー

鍵盤設定を2オクターブにしていて、3音目が足りなくなった時にオクターブ上もしくは下で押さえると間違いになる…

Bluetooth MIDIに対応すると嬉しいです!

返信する
ピョス

いつも楽しく音感トレーニングさせていただいてます(^o^)
コードやコード進行を判別する音感を鍛えられるゲームアプリも楽しみです(^o^)
よろしくお願いします(^o^)

返信する
リンゴとイチゴ♪

小1と年中の娘たちが楽しくやらせていただいています。
ありがとうございます!

小1の娘がステージ7をやって、准尉レベルと出てきました。
ステージ6のレベルでも感じたのですが、そのレベルが何段階中のどのくらいか分かるとイメージしやすいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

返信する
Whoopty

毎日楽しく続けています。今後のアップデートも楽しみにしています。

BGMにヒップホップ、R&B、ソウル、ファンクを追加希望です。
また、BGMに自分で作ったmp3を読み込んでループさせることができたら最高です。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です